静岡在住フリーランスイラストレーター。出版、Web用イラスト制作をされている萩原美保(まお)さんです。






4年前に独立をして、フリーランスで主に教科書、webサイト、広告、書籍や雑誌のイラストを描かれています。

印刷会とをコラボ制作した、日めくりカレンダーが「日本文具大賞」に輝かれたという実力の持ち主!






没頭しすぎて体調を崩したこともあるというほど、大好きなイラスト。

その出会いや、フリーランスになられた経緯など、いろいろとお聞きしました!!



 

―――イラストは子供の頃から好きだったのですか?

 

はい、子供の頃から絵を描くのが好きで、ノートとペンあれば、ずっと遊んでいられる子供でした。

小学校の頃には、コンテストなどで賞をいただいたりしたこともあります。

 

 

そして、その絵を応援してくれていたのが、祖父でした!!


祖父自身、絵が好きで、絵の道に進みたかったけれど、時代背景もあって叶わなかった人だったんです。

でも、家で墨絵を書いていたり、美術館に連れて行ってくれたりしたので、その影響は大きかったですね。



 

―――イラストレーターになられたきっかけは何ですか?

 

5年前に突然祖父が亡くなったんです。

とてもショックでした。


 

いつか祖父にイラストレーターになった姿を見せたいと思っていたので・・・。


 

見せられなかったという後悔の念に駆られたことと、人生いつどうなってもおかしくないということを実感したので、

やりたいことはどんどんやっていこう!と思って独立を決意しました。


 

 

―――どのように独立の準備をされたのですか?


 

独立する前は、メーカー2社に勤めて、どちらも商品開発に携わりました。
その時に、仕事上でつながりがあったWEB制作会社や印刷会社の方にイラストレーターとして独立する話をしていました。

その会社からは、今もお仕事をいただいています。



 

その他、自分のイラストの作品集「解説イラスト」という冊子を作り、様々な企業に送付したりしていました。






 

 

―――まおさんのイラストは、どんな点にこだわられていますか?

 

 

イラストレーションは、何かを伝える情報手段にしたいと考えています。

可愛さやおしゃれ感というよりも、分かりやすさを大切にしているので、自分の作った冊子も“解説イラスト”と名づけました。

 

 

 

文章が、どうやったらうまく伝わるか、イラストによって分かりやすくなるには?というのを常に意識しています。

 



 

 

 

―――解説イラストにこだわる理由はなぜですか?


前職が、マッサージなどの健康雑貨のメーカーでした。

そこで、商品について分かりやすく説明するためにイラストを描いていました。

 

 

 

文字だけの説明書では分かりづらいものが、イラストによって分かりやすく伝えることができたのです。

足のマッサージ用品などの時は、足の構造なども勉強して、よりリアルに伝えるための研究もしました。

 

 

 

そしてその商品の売り上げが上がり、分かりやすいという反応をいただいて、とても嬉しかったのと同時に、

世の中に“イラストでの説明”が必要だと感じましたね。

 

 

 

イラストレーターの今でも、難しいお題だの時は、“これをどうやってイラストにしたらよいか?”を悩むときもあり、

そんな時はイラストレーターの腕の見せ所!と思って、歯を食いしばって作成しています。
 

 

 

―――スキルアップにはどのようなことをされているのですか?


私は本が大好きで、よく本を読みます。

ビジネス書、実用書から小説まで、様々なジャンルの本です。

イラストを描く際には、想像力が必要になるので、本を読むことでその力は養われていると思います。

 

 

 

また、行く先々で、使われているイラストにはアンテナを張って見ています。

ポスターや商品のポップ、雑誌などいたるところにイラストはあって、参考にさせていただいています

 

 

 

―――フリーランスになって良かったと思いますか?
 

 

はい!

時間の自由がきくのと、自分で考えて仕事を取ることも楽しいです。

人に言われてやる仕事と、自ら選んでやる仕事では、気持ちが全然違います。

 

 

 

ただ、時間の使い方も自由なだけに、やりすぎてしまうこともありました。

3年目ぐらいに、忙しすぎて過労で胃を壊して大変な目にあい、その時に“仕事の量も考えないといけない”と強く思いましたね。
 

 

 

――――起業して一番幸せを感じたのはどんなことでしたか?
 

 

昨年、日本文房具大賞をいただいたことです。

 

 

印刷会社とコラボして日めくりカレンダーを作りました。

一枚一枚が付箋にもなっていて、めくった後も手帳に貼って使えるようになっています。

 

 

 

 

日めくりなので、365個の絵を描くのはとても大変でしたが、やりがいもありましたね。

横とつながるデザインにしたり、季節感を出したり、いろいろと試行錯誤して楽しかったです。

 

 


それが日本文具大賞に選ばれて、台湾や中国でも販売されました。

私も、実際に台湾へ行って販売もしたのですが、現地の人と触れ合い、皆さんが喜んでくれてとても嬉しかったです。

 

 

 

―――今後の取り組みで考えていることはありますか?
 

 

今後は海外の仕事がしたいと思っています。

そのために1年前から英会話の勉強をしているんです。

ラジオ英会話や、スカイプで外国人とのオンライン会話を1年ぐらい取り組んで来たので、ずいぶん上達しました。

 

 

 

海外の教科書や書籍のイラストを描くのが夢です。

既に1件、香港からイラストの本(食べ物)のお仕事をいただけたので、来年は案件を増やしていきたいと思います。

 

 

 

 

感想

 

自分の好きと得意を活かして活躍されているまおさん。

とても朗らかで共感力があり、ひとつひとつ説得力のあるお話に、すっかり引き込まれました。

 

 

共感力がある⇒人の気持ちが分かる⇒人の“分からない”が分かる⇒解説イラストが描ける!

そんなつながりが見えました。

 

 

海外に活躍の場を広げようとしているまおさん。

まおさんの優しさあふれる感性は、きっと世界共通!!
 

 

海外の教科書に、まおさんのイラストが掲載される日も近い気がしてなりません。

これからも応援していますね♪