XR・WEBデザインチーム【The360】のメンバーであり、オーダースーツサロンEWAM共同経営者でもある高橋颯さんです。
仕事の内容は・・・
一見つながりのないこの二種類の仕事には、共通点がありました!!
顧客の要望に合うものを、ゼロから生み出し、作り上げるものづくりの仕事であるということ。
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なんと、そのルーツはご両親!!
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毎年クリスマスに手作りのおもちゃを作ってくれていたお父さん。
しかも、ウッチャンナンチャンの「電流イライラ棒」のようなものなど、手の込んだオモチャを!!
その作っているお父さんの姿が、ほかの誰よりもとても格好良く思えたのだそうです。
そして手作りの料理を毎日振る舞い、食の楽しみを教えてくれたお母さんの存在も大きかったそう。
颯さんは今ではカレーをスパイスから作るという本格料理好き。
カレー屋さんを出そうかと思ったこともあるほどの腕前とか・・・
そのご両親の元で育ち、“何でも自分で作る“という考えが、今の颯さんの土台となっているのですね!
インタビューにあたり、紹介者の方から次のように颯さんを紹介いただきました。
「年齢を偽ってるのではないかと思う程の知識量と、経験値。ほっても掘ってもまだ出てくる男。」と。
北海道大学工学部で大学院まで、環境汚染や環境公害の研究。
その後大手のIT系の会社に就職し、2か月で独立。
“ITとオーダースーツで貴方のビジネスをデザインする”という颯さん。
なぜ、その道を選ばれたのか、などいろいろと掘らせていただきました!
――――大学院で研究された道ではなく、IT系に進まれた理由を教えてください!
大学院で学んだ学問では、環境アセスメントやコンサルするところまではやるけれど、その先の具体的な解決策を講じたり、伴走したりしないことに物足りなさ感じて、仕事にすることには抵抗を感じたんです。
なので、解決策を提示したり、解決のためのツールを作ることができるIT系の職種に魅力を感じていました。
また、今の時代に起業するならばITが必須だからと思って、学生時代から独学でプログラミングやAdobe製品を活用したデザインについて学んでいました。
そして、最初の就職はIT系の会社を選びました。
――――独立後はどのような仕事をされていたのですか?
就職した大手企業社をわずか2か月で退職したのは、知人にIT系の先進技術を扱うベンチャー企業を一緒にやろうと強く誘われたことがきっかけでした。
また、その時期に札幌に住む母親の体調が悪かったので、就職先の東京から地元の北海道に帰り、側にいてあげたいという思いもありました。
そのベンチャー企業ではプログラミングとデザインを主に担当し、依頼があるたびになんでもモノを作っていたのですが、今はその会社からは抜けています。
ベンチャー企業に関わるのと同時に、自身一人でも会社を立ち上げ、ITコンサル、Webデザイン、名刺・ポスターのデザインやシステム、ネットショップなどをお客様の要望に応じてなんでも手配する“IT何でも屋”を始め、ITを通じたものづくりの事業をはじめました。
――――オーダースーツ店を経営されたきっかけはなんですか?
元々、洋服が非常に好きで、生地の素材感や色味にこだわりがありました。
また、ITコンサルの仕事をしてさまざまな人にお会いした際に、これは北海道特有なのかもしれませんが・・・
“ビジカジが提唱されているこのご時世でも、バリバリ仕事する中小企業の社長さんや個人事業主の方はみんな素敵なオーダースーツやジャケットを着ているな”
と感じたんですよ。
仕事に情熱を注いでいる方は、スーツにこだわりを持っていて、求められているんだなあと。
そんなことを感じている時に、たまたま小学校時代の幼馴染から、“脱サラしてオーダースーツ屋をやるので、一緒にやらないか”という誘いを受けたんです。
「これはやるしかないでしょっ」ってなって、ITなんでも屋事業をやるのと平行して、オーダースーツ屋の経営もやることになりました。
自分はオーダースーツ店の経営者兼テーラーとして、経営面だけでなく、生地のご提案、採寸、お仕立てといったすべての業務を行っています。
店舗のコンセプトは、“高級生地を低価格で楽しめる”お店です。
それは、完全予約制で、店頭にお客様が来られるときしかスタッフを在籍させないようにし、人件費をかけないことで実現しています。
いろいろと差別化はしているんですが、他の店との一番の違いは、僕がいることです。
自分という人間に魅力を感じてくれた方に、オーダーいただけることが嬉しいですね。
――――VR事業はをどのようにして始まったのですか?
もともと昔から360度撮影できるカメラを持っていてVRには馴染みがあり、個人的にVRをもっと身近なものにしたい・手軽に個人の手に届くものにしたいと考えていたのですが、その案はずっと温めていました。
理由は、なかなか集中して取り組む時間が取れなかったということと、一緒にビジネス化したいと言ってくれる仲間を探していたからです。
その後、“北海道移住ドラフト会議”というビジネスマッチングのイベントで、現在のパートナーである平田さんと出会ったことがVRをビジネス化するきっかけになりました。
そして、ビジネスに実用できるVR技術をじっくりと検証したのちに法人化(THE360合同会社)して、VR技術を使用したビジネスモデルのコンサルティングや、VRコンテンツの作成を行っています。
現在行っているのは360°VR動画制作、VR動画ライブ配信、店舗のVR化、3Dモデリング、AR名刺のご提案、などなど、もちろん一般的なWebデザイン業もやっているんですが、様々なことに挑戦中です。
――――起業して幸せだったことはどんなことですか?
自己管理が必要ではありますが、時間が自由になること。
自分で自由に収益化モデルを考え、実行に移せること。
あとは、自分で作れるものが実践的にどんどん増えていくことがボクにとっては幸せですね。
当初武器にしていたプログラミングにはじまり、クライアントから依頼されるごとにチャレンジして体得したデザイン、チラシ、ポスター、VR動画制作、3Dモデリングなど。
顧客から要望を受け、必要に迫らせて、技術検証を行い、結果的に自分のできるものづくりの幅が広がっていくのが嬉しいです。
ーーー今後の取り組みで考えていることがあれば教えてください。
まず、VR事業の展開についてでは、誰にでも手の届くVR、誰にでもVRがビジネスに取り入れられるような提案の形を作っていきたいと考えています。
店舗の3Dモデル化、VR動画制作、VR物産展など少額の投資から始められるVRを盛り込んだビジネスがあることを広めたり、それにプラスした面白い提案をしてビジネスの活性化をしていきたいです。
オンラインでのビジネスやVRを活用したビジネスは、時期的にも旬なビジネスだな、と思いますね。
オーダースーツ事業の展開については、オーダースーツのネットショップを企画中です。
これにはいろいろと課題があるのですが、テーラーがいなくてもオーダースーツを気軽に頼める理想形を研究中です。
たとえばAI採寸を研究中です。
今は技術検証をしている段階で、まだ採寸誤差が残っているので、これを突き詰めていきたいと思っています。
そして、これを自分の作り出す大きなビジネスとして、形にしていきたいと考えています。
また店舗型のオーダースーツ店舗としても個性を出したいと考えており、オーダースーツをお仕立てしたあとのアフターサービスとして、宣材の手配サービスを準備中です。
宣材写真を撮るカメラマンの手配や、新しい名刺や動画の作成、あとはSDGsネクタイ屋との提携や高級生地を用いたマスクの作成販売なんかも準備しています。
自分でビジネスを創り出すことにこだわり続ける颯さん。
とても27歳とは思えない落ち着きぶりで、でも決して偉ぶることもなく、フランクな好青年。
結婚も控え、私生活もビジネスも、ますます充実した日々になりますね!!
これからも応援しています。
顧客ファン化 総合プロデューサー
魅力発掘インタビュアー
赤井 律子
E-mail: ritsukoakai@outlook.jp