株式会社ワンズコピー代表取締役佐和田 久美さんです。
 

 

株式会社ワンズコピーは、一般のご家庭、企業などのオフィス、飲食店などの現場に行き、清掃業務や片付けなどをする企業。

 

 

ただし、清掃業ではあるけれど、清掃作業を売っているわけではなく、キレイのその先に待っている、

「お客様の幸せ」「家族みんなの笑顔」「安心して夢や希望を持つことができる未来志向」というのが商品

だそうです。


 

久美さんご自身の子育ての経験から、家庭の中で子供の笑顔を守りたい!という気持ちが芽生え、始めた清掃業。

私も同じ母親として、共感できるお話がたくさんありました。

 

 

なぜ、この仕事を始められたのか、どんな世界を目指しているのか、などいろいろとお伺いしました!!

 
 



 

―――具体的な事業内容を教えて下さい。


 

1.家事代行(お部屋の掃除から、お庭ベランダの掃除、ゴミ出しなどの家事全般の代行業務)


2.ハウスクリーニング(水廻りなどのこびりついた汚れなどを綺麗にする。定期コースもある。)


3.整理収納(整理収納のコツをカウンセリング、マンツーマンレッスン、実作業の順に実施。)


4.セミナーなど


の4種類です。



 

―――このお仕事を始めたきっかけはなんですか?


 

以前は歯科衛生士でした。

その間に、結婚、子供二人の出産を経て、子育てをしながら働いていました。



 

ところが、保育園に通っていた子供達が急に体調を崩すことが多々あり、その度に周りの人やお客様に迷惑をかけてしまいました。


また、一方で余裕のない生活ではなく、「今の時期にしかできない子供との時間を大切にしたい」という思いもあり、仕事を辞めることを選びました。

 

 

 

そんな時に、虐待のニュースを目にして、とても悲しい気持ちになりました。

「なんで??自分の産んだかわいい子供にそんなひどいことをするの?」と。

 

 

 

でも、ふと我に返って、自分もイライラして、余裕がなかったことに気が付いたんです。

虐待まではいかないものの、仕事も家事も忙しく、旦那の帰りも遅くて、怒りたくないのに必要以上に怒ったりしていた自分に。

 

 

 

「自分のコピーロボットが欲しい」

 ↓

「家事だけでもやってもらえれば、子供にゆっくり本を読んであげられるのに・・・」

 ↓

「きっと、どこの家でも、実は同じようなことが起こっているのではないかな・・・」

 ↓

「私が、お母さんの代わりに家事をすれば、子供たちがにこやかなお母さんと一緒にいられるな」

 ↓

「いろんなお宅にお掃除に行ってあげよう!」

 

 

 

そう思ったことがきっかけで、家事代行や清掃の仕事を選びました。

 

 

 

 

―――お掃除は得意だったのですか?

 

 

元々は、全然得意ではありませんでしたよ!
 

 

 

ただ、長男がアレルギー体質だったので、ハウスダストが出ないように、家を綺麗にしていました。

綺麗にする快適さは、その時に感じるようになったと思います。

 

 

 

お掃除が大変だというイメージは全くありませんでした。


 

―――プロとしての清掃作業はどのように学ばれたのですか?

 

 

NPO法人日本ハウスクリーニング協会で学びました。

 

 

 

そして、開業して最初の3年間は、ほぼ無給で他の方のお手伝いで働いていました。

様々な現場対応について、実地訓練を受けていた感じですね。

 

 

 

その間は無給でしたが、自分のスキルもあがり、お客様に感謝される経験ができたので、とても楽しい日々でした。
 

 

 

―――実際に清掃業を始めてみて、どんな感想を持ちましたか?
 

 

想像していた以上にやりがいのある仕事だと思いました。

やりがいは2種類あります。
 

 

 

一つは、汚い場所をきれいにするというやりがい。

もう一つは、お客様から直接“心からの感謝”をいただけるというやりがいです。

 

 

 

お客様から感謝され、とても頼りにされるので、自己肯定感がアップする仕事だと感じています。

 

 

 

―――ワンズコピーのモットーを教えてください。

 

 

モットーは“「キレイ」の先にある子供達や多くの人の笑顔。夢や希望あふれる人生へと導くこと”

そのためにできることを、いつも考えています。

 

 

 

また、弊社の役割は“伝え広めること”だと思っています。

 

 

 

「お掃除が子供に良い影響を与えること」、「部屋を片付けることで頭の中が整理され、未来志向になるということ」を伝え広めることです。

 

 

 

そのために、清掃や片付けという実作業のほかに、本、メディア、講座やセミナー、イベントなどを活用して広める活動をしています。

 

 

 

 

―――伝えることの大切さを感じたのはなぜですか?


 

整理収納の作業は、1日や2日では終わらない現場があります。

作業が長引くとお客様負担も増えてしまうため、作業が中断されてしまったことが何度かありました。

 

 

 

その時に、現実を見ているのに救えなかったという無力感があって・・・

実作業のサービスだけを売るのではなく、清掃や片付けの大切さやご自身で対応する方法などを伝える活動の必要性を痛感しました。

 

 

 

整理収納のサービスを受けたお客様から、とても嬉しい報告をいただいたことがあります。

 

 

 

整理された状態を維持できず部屋が荒れかけていた時に、お子さんが、「せっかく佐和田さんから整理のノウハウを学んだのだから、ちゃんと続けて整理をしようよ!」とお母さんに言ったそうなんです。

 

 

 

お子さんが、自分の伝えたい想いを受け取ってくれていたことに感動しましたね。

 

 

 

―――どんな人にワンズコピーのサービスを受けてもらいたいですか?
 

 

悩んでいる人、自分がダメだと思っている人に弊社のサービスを受けてもらいたいですね。

 

 

 

綺麗で整った環境は、人をプラス思考に変えて未来志向へと導くことができるんです。

 

 

 

お部屋を綺麗にしたうえで、お客様としっかりと向き合って話を聞きます。

そのコミュニケーションの中から、ご自身の魅力に気が付けるようなアドバイスをしています。

 

 

 

 

―――起業して一番嬉しかったことはなんですか?

 

 

本を出せたことですね。

偶然に出会った人からのお誘いで、どんどん話が進み、出版することになりました。

 

 

 

知名度が上がり、少しでも多くの人たちから耳を傾けてもらえるベースができたことが嬉しかったです。

 

 

 

 

 

 

―――起業して苦労されたことはなんですか?

 

 

スタッフや社員が定着しないことですね。
 

 

 

コロナになって廃業される協力会社や辞めてしまう人も出て、需要はあるのに供給が足りていない感じです。

最近は、自分が1日で4件対応することもあるぐらいです。

 

 

 

プロとして技術や知識が身に付き、人に心から感謝される素晴らしいお仕事です。

気持ちが優しく、心がきれいな人が集まってほしいなと思います。

 

 

 

―――今度はどのような活動をしていきたいと考えていますか?

 

 

子ども達に必要なのは、「片付けができているお母さん」という訳ではなく、

 

 

いつもニコニコ楽しそうに笑っているお母さん

 

 

そのためにできることを、今後も続けていきたいと思っています。

 

そして、もっとダイレクトにお子さんにも関わっていくことを模索中です。

子供の笑顔を創り出すために、何か取り組んでいきたいと思っています。

 

 

 

感想

 


仕事のプロとして、自分に厳しく、こだわりをもってスキルと経験を積み重ねて来られた久美さん。

 

 

 

“子供の笑顔を守りたいから”“子供が良い子に育つために・・・”“子供を喜ばせるために・・・”という

自分の子供だけではなく、社会の子供たちに向けた愛を感じました。

 

 

 

これからも久美さんの想いが、広がることを応援しています!!